『テクニカル分析 最強の組み合わせ術』 テクニカル分析の実践的な使い方を学べる1冊 書評・感想032

書評・感想32冊目は、福永 博之著の「テクニカル分析 最強の組み合わせ術」です。

株式投資の手法の一つであるテクニカル分析についてまとめた本です。

テクニカル分析とは、株価の値動きにを表したチャートを見て、
これから「株価があがりそうか、下がりそうか」というものを予測して行う分析手法です。

テクニカル分析では、様々な指標が開発されていますが、本書では代表的な指標について、
その使い方と注意点を具体的に説明しており、大変勉強になる1冊です。

この本をおすすめしたい人

株を買ったら、株価が下がる・・・
株を売ったら、株価が上がる・・・

株式投資をしている人にとっては、よくある現象ですね。
僕もよくそのような状況に陥ります。

このような状況をできるだけ少なくするためには、売買のタイミングを
見極める必要があります。

そのための手法がテクニカル分析です。

株式の売買タイミングで悩んでいる人が手軽にテクニカル分析を学べる内容と
なっており、テクニカル分析の入門書としておすすめできます。

おすすめ度を「3.5」としているのは、テクニカル分析は使い方を間違えると毒になるからです。

万能な分析は存在しませんが、テクニカル分析本を読むと、ついつい盲目的に本の内容を
信じてしまいがちです。

そのため、本の内容を100%真に受けてしまう人にはおすすめできません。
その分、おすすめ度を少しだけ下げています。

 

おすすめ度 3.5

本の内容

なぜ売買シグナルと結果が異なるのか

テクニカル分析を学んだことがある人であれば、その内容を実践で試したことはあるでしょう。

そして、「指標に従ったのに、思うように株価が動かない・・・」と感じたのではないでしょうか。

テクニカル分析は万能ではなく、100%株価の動きを当てるものではありません。

また、使用する指標によっては、得意・不得意があるため、状況やトレードスタイルに応じた
テクニカル指標を選択する必要があります。

特に、株価の勢いや売買タイミングを評価する指標であるオシレーター系指標(※)では、
指標を単体で使用したときのダマシ(=指標どおりに株価が動かないこと)が発生しやすいため、
様々な指標を組み合わせて考える必要があります。

※オシレーター指標の例:RSI、ストキャスティック

複数のテクニカル指標の組み合わせの検証

本書では、テクニカル指標を組み合わせた場合の効果をいくつか検証しています。

主に、トレンド系の指標とオシレーター系の指標の組み合わせです。

・株価上昇時
・株価横ばい時
・株価下落時

のそれぞれの局面で有効な指標の組み合わせを検証しています。

ここで、大切なのは本に書いてある指標の組み合わせをそのまま使用することではなく、

・局面によって有効な指標の組み合わせが変わることを学ぶこと
・指標の検証の学ぶこと

の2点です。

様々な局面ごとに、指標の組み合わせを検証しているので、そういった視点で読むと理解が深まるでしょう。

トレードスタイルごとに適したテクニカル指標

一口に株式投資と言っても様々なスタイルがあります。

1日や数日でトレードするデイトレード
数週間程度でトレードするスイングトレード
それ以上期間でトレードする中長期投資

と言ったトレード期間に注目した分類があります。

また、投資対象とする企業の大きさによっても、

大型株投資
小型株投資

というように分類することができます。

これらの投資スタイルごとに、適したテクニカル指標が異なっている本書では例をあげて説明しています。

ここでも、大切なことは、本に書いてあることをそのまま使うのではなく、
自分の投資スタイルにあったテクニカル指標の探し方を学ぶことです。

最終的には、自分のやり方にあったテクニカル指標を試行錯誤の末見つける必要があります。

そのヒントとなる考え方を学ぶことができます。

感想

テクニカル分析に関する本はたくさんありますが、実践で役に立つ本はそれほど多くありません。

テクニカル分析でよく使用される指標の定義や使い方をまとめた本はたくさんあります。

しかし、多くの本では、各指標の弱点にはあまり触れられていません。

テクニカル指標は万能なものではないので、弱点もありますし、単体で使用するものではありません。

本書は、代表的なテクニカル指標の弱点や、テクニカル指標を組み合わせて使う場合の
考え方を学ぶことができ、実践で活用しやすい内容となっています。

テクニカル分析を学んでみたいと考えている人は1読をおすすめします。