「成長株投資の神」成長株投資家は必読の1冊 書評・感想030

書評・感想30冊目は、マーク・ミネルヴィニ著の「成長株投資の神」です。

ミネルヴィニは成長株投資家として、非常に名高い優秀な投資家です。

本書は、一般的な投資本と異なり、素人投資家からの質問に、ミネルヴィニをはじめとした
4人の投資家が回答するというスタイルで進みます。

一般的な投資家の目線からの質問で構成されている本なので、我々素人投資家にも
非常に勉強になる1冊です。

この本をおすすめしたい人

個人投資家の中でも、企業分析を中心とした投資スタイルの人に読んでいただきたいです。

この本に登場する投資家は、成長株投資家であり、株価の大きな値動きを狙う
モメンタム投資家でもあります。

企業分析を主体とする投資家は、あまり株価の値動きの分析は二の次になってしまいがちなので、
この本を読むことで、株価の動きの重要さが理解できると思います。

実際に、値動きに注目した投資をするかどうかは別として、普段の自分とは違う
考え方に触れるということは、投資家として非常に重要なことです。

おすすめ度 4.0

本の内容

適切な保有銘柄数

適切な保有銘柄数はどの程度か?

株式投資をしている人であれば悩んだことは一度はあるこの問題。

一般的には、リスクを小さくするためには銘柄数を多く持つ分散投資が必要と言われています。

しかし、この本に登場する投資家は、

市場を上回る成績を収めたいのであれば、過度な分散は控えるべき

と述べています。

分散投資はリスクを小さくするかもしれませんが、それは決して安全度が高まっているわけではありません。

銘柄数を増やしていくと、その中には成績が振るわない銘柄が出てきます。

高いパフォーマンスを示す銘柄は一部の銘柄に限られます。

たくさんの銘柄を保有してしまうと、詳細な分析をすることができなくなり、
投資をした後のフォローがおざなりになる可能性があります。

市場を大きく上回る成績を収めたいのであれば、過度な分散は控えるべきです。
(逆に言うと、市場と同程度に資産を増やすことが目的であれば、分散投資は
有効な手法です。それならそもそもインデックス投資でも良いですが・・・)

買う前に銘柄分析にどの程度の時間をかけるか

銘柄購入前の事前分析にどの程度の時間をかけるか?

という質問です。

僕は、企業分析にかなり時間をかけるタイプの投資スタイルなので、
この質問は大変興味深い質問でした。

もちろん明確な答えはなく、ケースバイケースなのですが、
印象に残った文を引用します。

でも、時間をかけすぎると、それだけ調べたのだから、その銘柄を
信じたいと思う自分に気づいたのです。

これはかなり耳が痛い文章です。

僕自身にも身に覚えがありすぎて・・・

いくら分析をして、自信満々で投資をしても、将来の企業業績を
100%当てることは不可能です。

時には、好業績を出すと信じて疑わなかった企業が、とんでもない
悪業績となる場合もあります。

そんな時に、その銘柄を信じたいという気持ちがあると、損切りすべき時にできなくなって
しまい、大きな損失を被りかねません。

企業分析を丁寧に行うことは重要ですが、あくまで目的は投資であることを
念頭に入れた分析が必要でしょう。

トレード初心者へのアドバイス

4人の投資家から初心者へ向けたアドバイスが最後に贈られて言います。

その中で、ミネルヴィニの一言を引用します。

成功する「秘訣」などないということを自覚すべきです。

投資家として成功するためには、継続的な努力・失敗を恐れない心・規律を維持する心
が必要です。

これらを維持し続けることが、成功につながる道であり、魔法のような
秘訣はありません。

コツコツと努力をし続けることだけが、成功につながると述べています。

感想

本書は成長株投資を行っている投資家にとって、かなりおすすめできる1冊です。

一般の投資家からの様々な質問に対して、4人の凄腕投資家が回答する形で展開するため、
我々素人投資家が感じる素朴な疑問の答えを知ることができるのが面白いです。

また、本書は4人の投資家の異なる考え方に触れることができます。

成長株投資と一言で言っても、考え方には差異があることがわかります。

自分自身の考え方に近い人を中心に理解を深めるも良し、
敢えて考え方が違う人を中心に理解するも良し、

色々な読み方ができる点で面白い本となっています。

かなり、おススメの1冊です!!