書評・感想

『すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法』 書評・感想029

書評・感想29冊目は、浅田 すぐる著の「すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法」です。

学習方法を学ぶノウハウ本です。

日々の勉強を、「勉強のための勉強」で終わらせるのではなく、自分の力として
吸収するためのトレーニング方法がまとめられています。

インターネットが発達した現代では、情報を習得することはとても容易になりました。

自分の興味がある分野については、豊富な知識を持っている人がたくさんいます。

しかし、豊富な知識から、物事の本質を理解している人は多くはいないでしょう。

本書は、物事の本質を理解するための方法として、「紙1枚」で思考を整理する方法を紹介しています。

 

この本をおすすめしたい人

一言で言うと、「学んだことを自分の力にしたい人」におすすめです。

色々な目的があって勉強をしているものの、勉強の成果を仕事に結びつけることができない。
そんな悩みを持っている人は、本書で記載されている「紙1枚」のトレーニングを
積むことで、学びを力に変えていけるでしょう。

特に、学んだことをアウトプットすることが苦手な人におすすめです。

本書では、学んだことをアウトプットできるようになることを目的に、内容が展開されますので、
アウトプットに自信がない人にはかなり刺さる内容です。

おすすめ度 4.0

本の内容

本書は、「紙1枚」トレーニングの具体的な方法を記載していますが、
この紹介記事では、具体的な方法は割愛します。
(本を読んでください!!)

共感した・勉強になった考え方について、紹介していきます。

アウトプット力を高める学び方

アウトプット力が高いとは、どういう状態を指すのでしょうか?

本省では、「アウトプット力が高い=人に説明ができる」と定義しています。

人に説明ができるためには、物事を人に説明できるように理解する必要があります。

人に説明できるように理解するためには、

What?
Why?
How?

の3つの疑問詞に対して答えられるようになっていないといけません。

例えば、セミナーに参加したとして、その内容を説明する場面を考えます。

・What?⇒何を学んできたか。
・Why?⇒なぜセミナーに参加したのか。なぜ重要だと思ったのか。
・How?⇒学んだことをどうやって仕事に活かすか。

このように頭が整理できていれば、相手に説明がしっかりとできます。

この3つの疑問詞を「紙1枚」に整理することで、簡潔に理解する方法を本書では紹介しています。

「読んでおしまい」の読書にしないために

非常に身に覚えのある内容で耳が痛いのですが・・・
耳が痛い

たくさん本を読んでいると、知識を得たことで満足してしまい、
得た知識を行動につなげられていないことは、よくあるのではないでしょうか?

読書を真に自分の力にするためには、読んで得た知識を行動にしなければいけません。

つまり、学んだ知識を具体的な動作に変えて、整理しておく必要があります。

・お客様目線で考える。⇒お客様に話を聞いて、要望をメモする。
・スキマ時間をを利用する。⇒具体的なスキマ時間を書きだし、どの時間に何をするのかを書きだす

などなど、具体的な動作に置き換えて理解することで、「読むだけでおしまい」の
読書から脱却できます。

仕事で成功するために必要な学び

売上は誰がつくるのか?

本文からの引用です。

答えは単純で、「お客様」です。
自分1人では、売上は絶対にあがりません。

当たり前のようで、非常に深い内容です。

物を販売する仕事でも、サービスを提供する仕事でも、周りにいる誰かが、
物やサービスを良いと思うからお金を払ってくれるのです。

周りにいる誰かの役に立たないものでは、お金は払ってもらえません。

つまり、仕事とは、「他の誰かにとって役に立つ何かを生み出すこと」が求められます。

そのため、仕事のための勉強では、自分の知識を深めても、それだけでは意味がありません。

学んだ知識が、誰かの役に立つ形で、理解されていないと意味がないわけです。

学んだことを仕事に活かすためには、「自分の学びを誰のために活用したいか」を
踏まえた学びが必要です。

このように書くと、難しく感じますが、この「誰のための学びか」ということを
考えられるようになるために、「紙1枚」トレーニングを段階を踏んで説明してくれているので、
心配無用です。

感想

本書は、「学習効果を最大化するためにはどうするか?」という視点で書かれた本です。

勉強を「勉強のための勉強」で終わらせないよう、しっかりと体得する方法を
模索した内容です。

勉強をしたり、考えたりしたことを整理し、そこから物事の本質を知るための方法として、
「紙1枚での勉強」を提唱しています。

多くのことから、本質的なことを端的に抜き出すことが、とても大切であることは、
誰しも理解していることですが、やろうと思うと難しい。

その難しいことができるように、トレーニングの仕方を具体的に記載しているので、
実践しやすい内容になっています。

思考を整理し、本質を見極めるという意味では、人気の本である「メモの魔力」に近いところがあります。

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書評・感想

メモの魔力は、とにかくファクトをたくさん集めて、その中から本質を探す。

本書は、キーとなるファクトの数に制約を課すことで、本質に迫ろうとする。

アプローチは異なるものの、目指すところは同じです。

メモの魔力がかなり響いた僕ですが、本書も同じくらい響く良書でした!!

どちらも非常に響いたので、両方の手法をうまく活用して、自分の思考を
整理していきたいです。