書評・感想

『投資バカの思考法』 有名ファンドマネージャーの思考が学べる良書 書評・感想028

書評・感想28冊目は、藤野 英人著の「投資バカの思考法」です

記念すべきブログ50記事目ということで、少し古い本ですが、僕が好きな投資本を紹介します。

著書は有名な「ひふみ投信」の運用責任者である藤野さんです。

ひふみ投信は、国内の投資信託の中でもトップクラスの成績を残しています。
ひふみ投信を販売しているレオス・キャピタルワークスは、上場も果たしており、
実績が十分の運用会社です。

最近は、規模が大きくなりすぎた弊害もあり、以前ほど高パフォーマンスを残せて
いませんが、これまでの実績が否定されるものではありません。

このような成功した投資信託を運用していたファンドマネージャーの考え方に触れられる
貴重な1冊です。

この本をおすすめしたい人

投資をしている人におすすめなのはもちろんですが、
これから投資をしてみたいと興味を持っている人にもおすすめです。

・なぜ投資が必要なのか?
・投資に必要な力

がわかりやすくまとめられています。

初めてこの本を読んだときの感想として、投資以外のことにも非常に
役に立つことが多いと感じました。

文章が読みやすいので、サクッと読める自己啓発本としても価値がある1冊です。

 

おすすめ度 4.5

本の内容

客観的な視点は存在しないと心得る

投資に限らずビジネスの世界では、客観的な視点が重要と言われます。

データや情報に基づいて客観的に評価することが求められます。

しかし、世の中には客観的な視点は存在しません。

同じものを見ていても人によって感じ方はバラバラです。

同じデータや情報から読み取れる内容は千差万別です。

自分が考えたこと・評価したことは、客観的ではなく、自分の主観が
含まれていることを、しっかりと認識することが重要です。

主観は捨て去れないことを認識したうえで、投資と向き合うことが重要です。

人生は決断の連続

決断とは、「しないことを決めること」だと、私は考えています。

これは名言だなーと初めて読んだときに感じました。

複数ある選択肢の中から、1つを選ぶことが、決断なのではなく、
その他の選択肢を捨てることが、決断である。

逆に言うと、「決断をしない人」は「決断をしない」ことを決断しています。

投資の世界で考えると、「リスクが怖いから、投資をしない」という決断をする人は、
リターンを得る機会を捨てていることになりまう。

投資をすることが絶対的に正しいとは言えません。
人によって考え方は違います。

しかし、何かを「決断する」もしくは「決断しない」と決断した人は、
その逆の何かを捨てているということを理解する必要があります。

サンクコスト

損切りでもっとも大切なことは、「簿価(取得価格)」を忘れることです。

大切なことは、「いくらで買ったか」ではなく、「今の価値がいくらか」ということです。

買うことによってかかったコストは既にかかったコストであり、
回収ができないコスト、つまり、サンクコストです。

サンクコストにとらわれると、損をしたくないという気持ちが強く働き、
適切なタイミングで損切りをすることができなくなります。

このことは、投資でも重要ですが、むしろ日頃のビジネスで重要になる考え方です。

組織に属して働いていると、サンクコストに囚われている人がとても多いと感じます。

投資をすることで、サンクコストの概念をしっかり身に着けることは、
仕事のうえでも非常に役に立つと感じます。

感想

今回、紹介した内容は本の一部であり、それ以外でも投資や人生に役に立つ
内容が多く含まれています。

この本で一番気に入っている部分は、冒頭の「はじめに」に記載されている内容です。

世の中には、「失望最小化戦略」ととる人と「希望最大化戦略」をとる人の2グループに
分かれます。

失望最小化戦略とは、将来には失敗が待っていると考え、新しいことにチャレンジしないグループ
希望最大化戦略とは、将来は明るいと、新しいことにチャレンジするグループ

です。失望最小化戦略をとる人は変化を嫌い、リスクを避け、保守的な行動を好みます。

これからの世の中は、黙って待っていても成功することはできず、
リスクをとって動いた人こそが成功できます。

僕自身、つい悲観的になりがちな性格なので、冒頭のこの内容はグサッときました。

この本を読んで、行動を変えることができ、昔に比べるとかなり積極的に
行動できるようになった恩人のような本です。