書評・感想

「ピーター・リンチの株で勝つ」 言わずと知れた株式投資の名著、投資家であれば必読の1冊 書評・感想026

書評・感想26冊目は、ピーター・リンチ著の「ピーター・リンチの株で勝つ」です

言わずとしれた、株式投資の名著です。

あえて僕が紹介するまでもないほど、超がつくほど有名な本です。

ですが、個人投資家としては良いものは良いと薦めたいという気持ちがあり、紹介することにしました。

また、投資初心者の人にこそ、色々な投資本を読んでほしいため、有名な本であっても
紹介する価値はあるだろうと考えています。

この本をおすすめしたい人

株による投資を行っている個人投資家全てにおすすめします。
特に、企業分析を投資の主軸としているファンダメンタル投資家にはおすすめです。

ピーター・リンチ自身が企業分析を主体とした長期投資家であることから、
企業分析の手法は非常に参考になります。

また、リンチ自身が避けている株の種類や、株式投資にまつわる失敗話など
勉強になる内容が盛りだくさんです。

おすすめ度 5.0

本の内容

6つの分類

ピーター・リンチの企業分析手法で最も有名な「6つの分類」

企業を
・低成長株
・優良株
・急成長株
・市況関連株
・業績回復株
・資産株

の6つに分け分析を行います。

それぞれの分類に応じて、注目するべきポイントが異なり、分類に合わせた
分析が重要となります。

個人投資家でも企業分析が得意な人はたくさんいますが、どうしても自分の
得意な分析パターンや、注目する指標が偏ってしまいます。
(偉そうに言っていますが、僕もビジネスモデルに注目した分析に偏りがちです・・・)

上手くいっているときは、偏った分析では、一度歯車が狂ってしまうとなかなか
立て直すことができません。

6つの分類に当てはまる企業を分散して分析することで、分析の偏りや、
監視対象の企業の偏りを防ぐことができます。

ぜひ取り入れて欲しい手法です。

ピーター・リンチが避ける株

私が何より避けたいのは、超人気産業のなかの超人気会社である。

「第9章 私が避ける株」の冒頭の一文です。

株式投資をしていると、注目を浴びた会社の株価がものすごいスピードで、
上昇していく様子を目にします。

1ヶ月足らずの期間で株価が2倍になるなんてこともよくあります。

このような動きを見てしまうと、ついつい便乗して買いたくなってしまうのですが、
注目を浴びて実力以上に株価が上昇してしまった会社の株価は、下落するときの
スピードもすさまじいものがあります。

1ヶ月で倍になることがあるのですから、当然、1ヶ月で半分になることもあります。

急降下
AhiruR / Pixabay

 

そして、もう一つピーター・リンチが避ける会社は、「多悪化」を行う会社です。
業績拡大を狙って、多角化戦略をとる会社はよくあります。

多角化が上手くいけば、大きく業績が伸びるので、経営者はどうしても買収に手を出してしまうのですが、
多角化は失敗の方が可能性が高いです。

そもそも元々本業としていた分野と異なる分野で簡単に成功できるほどビジネスは
甘くありません。

多角化は「多悪化」につながるということで、投資を避けるようにしているようです。

株価についてよく聞く馬鹿げた話

もうこんなに下がったのだから、これ以上下がりようがない

これは度々、個人投資家の頭の中に、現れる1文です。
僕も、自分が投資したいと感じている会社の株価が下がり始めると、
このように考えてしまい、つい下がっている途中で投資をしてしまうことがあります。

しかし、当たり前のことながら、株価がどこまで下がるかなど誰にもわかりません。
何となく、下がってきて値ごろ感が出てきたから投資する、というのは失敗の元です。

 

得べかりし利益、なぜ買わなかったのだろう

これは逃してしまったが次は捕まえよう

この2つも個人投資家であれば感じたことがある気持ちでしょう。

隣の芝生は青く見える、とでも言いましょうか。

自分が取り逃がした利益を誰かが得ている、と考えると、どうして自分はその利益を得られなかったのか?
と後悔の念に駆られることは、投資家であれば何度もあるはずです。

もちろん、利益を逃したことを反省し、次に生かそうとする研究熱心さは重要です。

しかし、反省が後悔になり、嫉妬に変わっていくと、焦りが生まれ、失敗のもとになります。

このことは、投資家としては必ず頭に入れておかなければなりません。

感想

株式投資をしている人にとって必読とも言える1冊です。
実際に多くの投資家が読んでおり、おすすめされることが多い1冊です。

ピーター・リンチは徹底した企業分析をベースにした長期投資家であり、
個人投資家にとっても参考になる点が多くあります。

特に、企業を6つに分類し、分類ごとに分析方法を変える手法は、
個人投資家でも真似ができる部分です。

闇雲にすべての企業を同じ基準で分析するのではなく、分類に応じた分析を
行うことで、効果的な分析ができるようになります。

ブログでは紹介しませんでしたが、分析手法だけではなく、株の売り時など、
投資家にとって重要なことがふんだんに盛り込まれた1冊です。

文才が無くうまく本の良さを伝えられないのがもどかしいのですが・・・
個人投資家こそ絶対に読むべき1冊です!!