書評・感想

メンタリストDaiGo著 「倒れない計画術」計画の立て方に悩むサラリーマン必読の1冊 書評・感想022

ビジネス本の20冊目は、DaiGo著の「倒れない計画術」です。

メンタリストで有名なDaiGoさんの著者です。DaiGoシリーズ4冊目の感想です。

ちなみにご興味ある方はこちらもご覧ください。
DaiGoシリーズ1冊目⇒超時間術
DaiGoシリーズ2冊目⇒男女脳戦略
DaiGoシリーズ3冊名⇒自分を操る超集中力

科学的に正しい段取りの整え方を身につけると、あなたが本当にやるべきことだけに集中できる状態が手に入る

本書の冒頭で述べられている1文です。

この本では、「正しい段取り」のやり方を掘り下げて紹介しています。

具体的に、簡潔に書かれており、仕事にも活かせる内容が盛りだくさん!

文句なしにおすすめの1冊です!!

この本をおすすめしたい人

・仕事での計画の立て方に悩んでいる人
・達成したい目標がある人
・上司や部下など周りの人が原因で計画倒れになる人

自分自身の計画の立て方だけではなく、他者が原因となる計画倒れの対処法まで記載されています。

サラリーマンであれば、誰しも体験する、上司や部下が原因の計画倒れ…

これについても具体的な対処法が紹介されています。

サラリーマンだけではなく、物事が計画どおりに進まない!!とお悩みのあなにピッタリの1冊となっています。

本の内容

読んでいて気になったところを中心に概要をまとめていきます。

MACの原則

「MACの原則」とは、最も効果的とされているゴール設定方法のことです。
MACは、次の3つの概念の頭文字を取ったものです。

・Measurable(メジャラブル、測定可能性)
目標が数字として測定可能なこと

・Actionable(アクショナブル、行動可能性)
目標を正確に把握し、そこにたどり着くまでのプロセスを明確に書き出せること

・Competent(コンピテント、適格性)
目標を達成することが、自分の価値観に基づいていること

何か目標を設定する際に、その目標がこの3つの原則に照らし合わせて、問題が無いかどうか考えることが「MACの原則」です。

この3つの原則を満たしている目標は、

「ゴールが数字として明確であり、ゴールまでの道筋がイメージできており、ゴールに到達することが自分の価値観にあっている」

目標です。

つまり、自分にとって価値があり、重要だと考えている目標になります。

MACの原則に照らし合わせて、取り組むべき目標を設定することで、それに意欲的に取り組みゴールが近づきます。

ポジティブ思考の弊害

個人的にこの内容はインパクトがありました。

一般的な自己啓発本では、「目標を達成した自分を想像する」「目標を既に達成したように振る舞う」というポジティブ思考を勧めています。

しかし、この本では、このようなポジティブ思考は、次のようなステップを踏んで失敗につながると言います。

1.ポジティブに考える
2.脳は現実とポジティブな想像の区別がつかないので、勝手に「目標をやり遂げた!」と勘違いする
3.行動を起こす前に、モチベーションが下がっていく
4.段取りどおり進まず、目標の実現に失敗する

このようなステップを踏まないようにするためには、ポジティブ思考ではなく、疑問型セルフトークを活用することが重要。

つまり、「できる!」とポジティブに考えるのではなく「できるのか?」「なぜできるようになりたいのか?」「どうやってやるのか?」「いつまでにやるのか?」と自分に疑問を投げかけながら、考えるのです。

疑問型セルフトークを活用することで、目標に対する深堀りが進み、MACの原則に合致した目標設定ができるようになります。

チートデイ

チートデイとは、平たく言うと「サボる日」のことです。

ただサボるのではなく、あらかじめ計画の中で、この日はサボる日と決めておくのです。

適度にチートデイを計画に組み込むことで、
・チートデイまで頑張ろうというモチベーションにつながる
・チートデイがあることで、チートデイ以外にサボることを事前に予防する

という効果があります。

もちろんチートデイを設定しすぎると、目標達成までに時間がかかってしまうので、適度に設定することが大事ですが、
およそ2週間に1日程度の設定が効果的という研究があるようです。

上司や部下とのかかわり方

突然話しかけてきて計画を乱す上司や、計画通りに仕事をしてくれない部下との関わり方です。
サラリーマンであれば1度は、いや何度でも経験する悩みでしょう。

まず、上司の対応です。
すぐに思い付きで話しかけてきて、仕事の邪魔をしてくるアレです(笑)
対応方法は2つあります。

・事前に上司と話す時間(5分とか10分)を決めて、上司に伝えておく
・目標を明確に(メジャラブルに)すること

1つ目は、上司と話す時間を事前に決めておくことで、「言いたいことがあるけど、後で話す予定があるからその時にするか」と思ってもらうことができ、突然話しかけられることを防ぐことができます。

2つ目は、指示を曖昧なままにさせずに、上司が何を求めているかを具体化させることで、行き違いを防ぎ、少しでも作業負担を減らすことができます。

どうせ避けられない指示なのであれば、極力自分の他の計画に影響を与えないよう、取り組みやすい状況に持っていく必要があります。

次に部下について。
仕事がスケジュールどおりに上がってこない例のアレです。
仕事が遅い部下には、「仕事を細かく区切る」「頻繁に指示を出す」等が効果的に思えるかもしれません。

しかし、実際はそのような対応では、部下はあまり成長してくれません。

部下の成長を促すためには、「自分で考えて、自分で決めてやり遂げた」という達成感を与えることです。
同じ仕事でも、部下が裁量を持っている(と勘違いさせている)状態で取り組んだ仕事の方が、充実感が大きいため、成長につながります。

部下については、すぐに成長するわけではないので、このように裁量を持たせて長い目で見て育てていくことが重要です。

感想

DaiGoさんの本はいつもそうですが、文章がわかりやすく具体的なので、内容がすっと入ってきますね。
本書も例に洩れず、非常に読みやすい一冊でした。

個人的に印象に残ったのは、「ポジティブ思考は必ずしも良いことではない」と主張しているところ。

多くの自己研鑽本では、「目標を立てたら、あたかもそれが実現しているかのように振る舞う」というポジティブ思考を推奨しています。

僕もその考えを支持しているのですが、この本ではそれは日本人には合っていないと言っています。

どちらの考えが正しいか、一概に正解を決めることはできませんが、僕にとって日頃意識している考え方と違う考え方に触れることができたのは、とても有意義なことでした。

このように、自分と違う考え方に触れることができるのは、読書の醍醐味です。

非常に盛りだくさんの内容をコンパクトにわかりやすくまとめた1冊ですので、ぜひ手にとっていただきたいです。