書評・感想

「 パーパス・マネジメント」経営に関する新しい考え方を学べる1冊 書評・感想011

ビジネス本の11冊目は、丹羽 真理著の「パーパス・マネジメント――社員の幸せを大切にする経営」です。

企業経営に関する本で、今年はこういった経営に関する本も読んでいきたいと考えており、その記念すべき1冊目です。
私のサラリーマンとしての現在地は、経営という高い視点からは程遠いポジションですが、高い視点の考え方に触れておくことは決して無駄にはならないと考えています。

概要

パーパス・マネジメントという少し聞きなれない概念に基づいた経営方法に関する書籍です。

従来型の経営では、会社の規模や従業員の給与など数値で評価される面を追い求める側面が強くありますが、パーパス・マネジメントでは、文字通り「パーパス(目的)」を意識した経営が今後は重要になってくるという内容です。

そもそもパーパス・マネジメントとは何か?というところから始まり、その重要性や取り組み方について具体例を用いて解説をしていきます。

正直、本当にそんな甘いこと言ってビジネスが成り立つのか??という疑問がよぎる内容ではありますが、一方で、最近の若手社員と触れていると考え方が多様化していることもよく感じており、中堅社員である私のような人間も無視できる内容ではないな、と感じた次第です。

学んだこと

パーパス・マネジメントとは?

パーパスについて本書から引用します。

Purposeとは、単純な目的ではなく、「存在意義」を表しています。Purposeには、個人のものと、組織のものがありますが、個人のPurposeには、以下の2つの要素が含まれている必要があります。
1.自身が大切にする価値観に沿っている
2.社会的意義が含まれている

人はお金だけでは動かず、そこに自分の価値観や人の役に立っているというような使命感があってこそ行動をすることができます。
目標があると人は能動的に動くことができるため、経営にも目標・目的をしっかりと取り入れた経営をしましょうという考え方です。

目標・目的が無い企業は存在しませんが、多くの企業は数値目標が第一に存在している思います。
社会的意義をうたっている会社でも、単なるお題目に終わらずに社員全員に浸透している会社は少ないでしょう。
今後はパーパスが会社全体に浸透するような経営を目指す必要があるということです。

パーパス・マネジメントを社内で浸透させる方法

社内でパーパスを効果的に浸透させるためには、会社で働く一人ひとりが自分自身の価値観を理解する必要があります。
会社のパーパスと個人のパーパスの方向が一致した場合に、個人は会社のために能動的に動くようになります。

しかし、自分自身のパーパスをどうやって把握すればよいのか。そのためには、対話が重要です。

会社の周りの人と、仕事の内容を離れ、どういうことに興味を持っているのか・どういう目標を持っているのかということを対話をすることで、自分が大切にしていることがわかってくるため個人のパーパスが育まれていきます。

極めてシンプルな方法ですが、対話は非常に有効です。
将来自分が上司になって部下をもつようになったときに、対話を抵抗なくしてもらえるような上司になる必要があるのだなあと感じました。