書評・感想

「なぜあなたの仕事は終わらないのか」スタートダッシュ思考の大切さがわかる1冊 書評・感想002

多読メモ2冊目は、中島聡著の「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」です。

時間完了とかタスク管理について、最近は悩みがあり、そのカテゴリに関連する本をいくつか読んでいるうちの1冊。

1冊目で紹介したレバレッジリーディング記載の通り、カテゴリで読む本を選んでいます。

概要

著書はマイクロソフトの元プログラマーで、今では当たり前となったダブルクリックや、右クリックの仕組みを構築されたものすごい人です。

そのものすごい人が、仕事を進めるうえでの時間管理術についてまとめた本です。
特に、仕事の締め切りをどのように守るか、ということを意識しており、しっかりとそれが出来る人は1%に過ぎないと述べています。

そこで、締め切りを確実に守れるようになるだけで、1%になれるということで、時間管理の重要性を説いた本です。

個人的にはかなりおすすめの本です。

この本をおすすめしたい人・おすすめできない人

タイトルのとおりですが、仕事が終わらないと悩んでいる人におすすめです。
特に、本書では仕事が終わらない理由を3つあげているため、その3つに思い当たる節があれば、ぜひ一読を。

・仕事が終わらない理由
①安請負をしてしまう
②ギリギリまでやらない
③計画の見積もりをしない

学んだこと

ラストスパート思考を止める

本の中で、繰り返し述べられていることが、「ラストスパート」をしないことの重要性。

学生時代にテスト前に一夜漬けをした記憶がある人も多いと思いますが、これこそが諸悪の根源です。

ギリギリになってから本気を出しても結果としてうまくいく場合も多くあります。特に日本の企業では、周りの人が協力的なことが多いので、ギリギリになっても周りの人が協力してくれて何とかなってしまう場合も多いです。

さらに、ラストスパートをかけて頑張って夜遅くまで仕事をしている姿が評価されがちな日本社会では、ラストスパート思考が蔓延しがち。

しかし、実際はラストスパート思考が癖になっていると、周りの人に恒常的に迷惑をかけていることになりますし、何かあった場合に、軌道修正をすることが非常に難しくなります。

スムーズに仕事を終えるためには、ラストスパートではなくスタートダッシュが肝要。

20対80の法則

かの有名なパレートの法則ですが、仕事時間についても応用することができます。
「締め切りまでの時間の20%で、仕事の80%を終わらせること」
を提唱しています。

そして残りの20%の時間で仕事を100%まで完成させていきます。
これは仕事の完了を締め切りより早めることが目的ではありません。

仕事はやってみないと何がボトルネックになるかわからないことが多々あります。そのため、短期間で完成が見通せるところまで進めておかないと、後から新たなボトルネックを発見した際に対応が難しくなります。

逆に、短時間で仕事の多くが完了していれば、ボトルネックも見通せている状態なので、後は余裕をもって仕事を完成させることができます。

もちろんこれを実行するためには、仕事の序盤で猛烈に働く必要があります(著書はこの猛烈に働く期間を界王拳に例えており、ドラコンボール世代はニヤリとしてしまいますね)。

猛烈に働く期間は長くは体がもたないので、流しの期間が重要です。最初の20%の時間で仕事がほぼ終わったからと言って、締め切り前にすべて完了させてしまうと、また新たな仕事がやってきて再び猛烈に働かないといけないので、そのあたりのバランスには気を付ける必要がありますね。

朝の時間を活用する

これは色々なところで言われていることなのですが、朝であることに本質的な意味はありません。
前述のとおり、仕事の初期段階では猛烈に仕事をする必要があります。

電話が鳴ったり、上司から話しかけられたりと、集中を妨げるイベントが多々発生してしまうと、猛烈に仕事をしたくてもできません。

それを避ける一つの方法が朝の時間の活用。朝早くであれば、職場に人も少なく集中を妨げられる可能性も低くなります。

逆に言うと、集中を妨げられないような環境を作れるのであれば、朝の時間にこだわる必要はありませんね。

個人的にはかなりおすすめの本なので、一読をお勧めします。