書評02 1日30分を続けなさい

書評2冊目に紹介する本は、古市幸雄著「1日30分を続けなさい」です。

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評価

★★★☆☆
星3つです。
自己啓発本でよくあるテーマの「勉強法」に関する本です。

概要

社会人の勉強方法について、具体的な55のメソッドを用いて説明をしています。

勉強方法の内容自体は特に目新しいものではありませんが、メソッドがかなり具体的なため、「勉強方法が全くわからない」という人にはオススメできます。

一方、すでにある程度勉強方法を確立している人にとっては物足りない内容かもしれせんか、自身の勉強方法に改善余地はないのか?という観点で読むと色々勉強になるでしょう。

感想

勉強の成果を決める要因とは?

序盤の第1章では、
・そもそもなぜ勉強が必要なのか?
・勉強の成果を決める要因は何か?
といった基本的な内容がまとまっています。

その中で印象に残った箇所を引用します。

教材・サービスの質2割、勉強量8割で勉強の成果が決まると考えて間違いありません。要は、勉強で成果を出したければ、勉強量が教材・サービスの質よりも4倍も重要なウェイトを占めるのです。しかし、多くの学習者が、「少ない勉強量でいかに成果を出すか」と常に考え、この間違った方法を実行しようとしています。だから、望む成果が出ないのです。

これは正に僕が日頃から思っていることと合致しており、ちょっと嬉しくなったのですが、勉強において過度に効率性を求めるのはご法度です。

勉強の基本は、、です。

もちろん学生時代に受けるテストや資格試験など、どのような問題が出るかある程度傾向が把握できるものについて、傾向に沿った勉強をする、という効率性は大切です。

しかし、いくら傾向に沿った勉強をしていても最低限必要な勉強量というものがあります。
どんなに良い勉強法でも量をこなさなければ、自分の力にはなりません。

とは言っても「勉強できる人って効率よく大切なポイント抑えて勉強してるんでしょ?」という声もありそうなので、少し昔の体験談。

昔、塾の講師として働いたときのことです。塾で働いていると、勉強ができるようになる生徒と伸び悩む生徒の両方を見ることになります。

伸び悩む生徒に共通しているのは、テスト前になると
「テストに出そうなところを教えて」
と質問をしてきます。

逆に成績が伸びる生徒は、同じテスト前の質問が
「大事なところを教えて」
と質問をします。

前者は、テストを最短距離で突っ走ろうという気持ちが透けて見えますし、実際勉強も山を張ったところしかやりません。

後者は、大事なところを理解したいという気持ちがあるため、それを理解するために必要な基礎の部分も含めて勉強をします。

そういった意識の違いが、勉強量につながり、最終的な力の差につながります。

つまり、勉強ができる人は効率性を初めから求めていたわけではなく、大事なポイントを周辺知識も踏まえながら、勉強した結果、効率的に勉強したように見えるだけです。

効率性ありきで勉強に取り組むことは、危険です。

気分が乗らないとき・疲れたときの対処法

勉強をしていると必ず陥るのが、「やる気が出ない」「疲れて頭に入ってこない」という状態。

この状態をいかに乗り切るかが、勉強を継続していけるかどうかの正念場です。

そういった状況の乗り切り方をまとめているのが、第3章。

いくつか、著者が強調している部分を引用しましょう。

集中力がとぎれて勉強がイヤになる前に、勉強を(一時)中断するのがコツです。

「同じ科目を勉強することに飽きる」については、先ほど書いたように別の科目を勉強します。「同じ場所で勉強することに飽きる」、または「両方の理由」の場合、あなたが大きな家に住んでいるなら、違う部屋で勉強するのもひとつです。

思い切って2~3日全く勉強に手を付けないことをおすすめします。そうすると、3~4日目には「最近勉強していないので、中期目標が達成できないぞ。まずい」という焦りの感情が起こりますから、そうしたらまた勉強を再開します。

著者は基本的には、「気分が乗らないときは、勉強する科目や場所を変える。それでも駄目なら勉強やめる」というスタンスで、無理はしない、という考えです。

だいたいは賛同するのですが、気分が乗らないからといって、何日も勉強をしない、ということには反対です。

著者は2・3日勉強から離れれば、自然と焦りの感情が芽生えて勉強に戻れると主張していますが、それは勉強習慣が確立されている人の話です。

恐らくこの本のメインターゲットは、勉強習慣が確立されていない人でしょうから、このアドバイスは単に勉強から逃げる口実を与えているだけにも思えます。

僕は、あまりモチベーションというまのに頼らない勉強を推奨しているので、こちらの記事も参考にしてみてください。

会社から取れって言われてる資格があるから勉強しなきゃな… 自己研鑽しないと会社の評価上がらないから勉強しようかな… 会社の評価と...

英語の勉強方法

第5章では、英語勉強を題材に勉強法をまとめています。ここでも1つ引用。

英語の勉強はしないわけではないけれど、かといって本気で勉強をするわけでもない。要は、中途半端。実はこれが金銭的・時間的・労力的に、一番損をする英語の勉強の仕方です。

はい、ごめんなさい。
おっしゃるとおりです。正に昨年までの自分です。

まとめ

全体を通してそこまで目新しい内容は無いものの、勉強の成否を決める要素は「量」と断言しているところに非常に好感を持ちます。

昔ながらの詰め込み教育が否定され、効率性や個性というものが重視されるようになり、絶対的な勉強量が減っています。

実際に会社の同僚を見ても、あまり成長しないなーと思う人は、勉強をしていないか、勉強に効率性を求めすぎているかのどちらかです。

成長をし続ける人は、泥臭く大量の勉強を続けている人だけです。

そういったことに気づかせてくれる点で良い本だと思います。

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